<5/20(土)>中国の債務の罠、世界中の港湾に出資する中国政府系海運会社COSCO
最近、中国の債務問題が、世界のマクロ経済のリスクとして顕在化してきている。
昨年スリランカのデフォルトがあり、スリランカに対する最大の貸し手としての中国が注目を集めることになった。結局中国は見返りに、ハンバントタ港の99年間の租借権を手にした。これに対して、「債務の罠」ではないかという懸念が持たれている。
中国は、大きな戦略として、「一帯一路」を掲げて、アフリカや、アジアの新興国に、インフラを作るからついでに金も借りなさいという形で、AIIBを通じた融資を行っている。
懸念されているのは、中国が各国の港に対して出資などをして、運営権などを手にしていたりすることだ。
中国、海外96の港に出資…COSCOは船舶にも党支部 軍事的利益との融合も
"グローバルな物流ネットワークで最重要となるのは海上輸送だが、海運世界大手・中国遠洋海運集団(COSCO)を筆頭に中国企業は世界96の港の株式を取得し、影響力を拡げている。拡張は経済面にとどまらず、軍事的利益の融合も懸念される。中国企業が商業投資を行った港湾の約3分の1は、中国海軍の艦船を受け入れている。"
(エポックタイムズジャパンより引用)
記事によると、直接政府が出資するのではなく、COSCOを筆頭とした政府系海運会社が出資する形をとっているよう。ワグナー方式ですね。また、96の港の株式を取得しており、投資先の1/3で中国海軍の寄港があるとのこと!すごい数ですね、、
またなんとドイツのハンブルグ港においても、25%ほど中国の出資が決まっているとのこと。承認した議会は大丈夫か。これもCOSCO出資ですね。
独政府、ハンブルグ港への中国企業の出資を容認
コスコの出資比率を24.9%に引き下げで妥協
港は、国における重要なチョークポイントで、食品、武器、人などを運ぶ際の窓口。そこを押さえられてしまうと、有事の際に輸送ができず、不利な状況に陥ってしまう。
競争相手ながら、こうした戦略を考えている人もなかなかアタマいいですな。
日本としてもこうした現状を理解して、何か対策を考えるべきでしょう。
それではまた!