<5/13(土)>南北輸送回廊(INSTC)とロシアの構築するサプライチェーン
最近気になっているワードに南北輸送回廊(INSTC)というものがある。
"南北輸送回廊は、インドのムンバイとロシアのモスクワを船や鉄道、道路で結ぶ全長7200kmの複合輸送網である"wikipedia
最近、特にロシアは、欧米の経済制裁を回避するため、欧米を通さない輸送網の構築に力を入れており、イランなど欧米と対立している国とのあいだでのサプライチェーン構築を狙っているとのことだ。
自分自身INSTCのこと自体全く知らなかったが、あまり日本のメディアでは報道がない気がする。Googleのニュースタブで調べても、韓国の中央日報日本版の翻訳記事くらいしかしっかりした記事は見当たらなかった。あとはJETROが2日くらいに記事を出していたが、そのぐらいだろうか。記事
<JETROより記事を抜粋>
"南北国際輸送路は2000年からロシア、イラン、インドが主導してきた輸送ルートで、ロシア・サンクトペテルブルクからインド・ムンバイを陸と海で結び、総延長は7,200キロに及ぶ。これらの3カ国は2000年9月に南北国際輸送路の整備・活用に関する国際協定を締結した。
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カスピ海を挟んでカザフスタン・アクタウを経由する東ルート(添付資料参照)と、アゼルバイジャン・バクーを経由する西ルートに分かれる。
サンクトペテルブルクからスエズ運河を通る海上輸送ルートに比べ、輸送時間とコストが大幅に削減できると期待されている"
ちなみに中央日報の記事は下記。かなり興味深い内容。
イランの核燃料や部品などが、こうした闇ルートなどの抜け道を通じて、出ていっているのであれば、制裁などに実効性がなくなってしまう。
サプライチェーンにおける脱欧米という流れもこれから続いていきそうですな、、
それではまた!