<5/25(木)>ケンブリッジアナリティカ(CA)と米大統領選、Brexitへの影響について
今さらながら、NETFLIXのグレートハックを視聴。トランプが勝利した大統領選のお話しということで割と前のスキャンダルの話し。
知り合いのアメリカ人に勧められ、見たらニュースとか信じられなくなるよと言われていたが、確かにすごい内容だった。
中心となるのは、2016年のアメリカ大統領選で、トランプ陣営とコンサル契約を結んでいた、ケンブリッジアナリティカ(CA)というデータ分析の会社。
この会社がやったことがえげつなくて、Facebookから取得した5000万人以上のデータを利用して、支持を決めていない、流動的な層に対して、狙い撃ちでヒラリーDIS、トランプを持ち上げる広告を打ちまくったとされている。しかも、特にアメリカ選挙の中で重要とされるスウィングステートなどを分析して、集中的に対策したということで、ここまでネットキャンペーン(悪くいうとネット工作?)が進んでいるのかと驚いた。
日本が誇る米政治の専門家、前嶋先生のCA社に関する記事があったので概要はそちらを参照。
フェイスブック問題で懸念強まるケンブリッジ・アナリティカの手法:トランプ大統領誕生「影の立役者」の今
この社長のアレクサンダーニックスは結構法律スレスレのことやってんなぁと思いました。若干アウトかな。だから、CA社は潰れちゃったんだろうし。
あとCA社がウィキリークス創業者のジュリアンアサンジと接触していて、幹部がロシアに渡っていたというのも驚きでした。
FacebookのデータをCA社に渡していたのも、ケンブリッジ大のロシア系の教授だったいう話もありましたし、闇深いですね。真相は闇の中ですが。
FB批判のスケープゴートに...データ流出元のアプリ開発者、英議会で不満
それではまた!
<5/24(水)>日経30000円超えで33年ぶり高値、中国からのリバランスか
日経平均が、バブル後の最高値を更新した。海外勢の日本買いが続いている。
最近は、米中対立が激しくなり、中国の反スパイ法も7月に改正され、海外企業の締めつけが厳しくなっている。
中国コンサル会社を国安当局が調査、「外国機関が利用」=国営TV
そのなかで、海外のベイン、capvisionなどに捜査が入り、また中国国内の証券会社などにも調査が現在調査が入っており、中国国内での事業リスクを回避するため、資産をリバランスする動きがでてきている。
最近だとモルガン・スタンレーだろうか。
モルガンS、アジア投資銀で7%削減検討と関係者-中国関連が中心か
その中で、ポートフォリオのリスクヘッジ先として、日本株が選ばれている側面もありそうだ。もちろん、円安で買いやすいというのもあるだろう。
中には、株価向上策や、ガバナンスが改善してきたという話もある。確かに最近アクティビティストの露出も増えてきた印象がある。日本だとストラテジックの丸木さんとか、ヒビキとかTwitterなどでも積極的に発信している印象。
ちなみに、ブルームバーグに5/22づけで記事が出ていた。株主提案数が過去最多とのこと。
アクティビストが株主還元求め日本企業に攻勢、提案数過去最多に迫る
これからもっと日本株のプレゼンスや情報発信力があがるとよいですね。
それではまた!
<5/23(火)>ロシア産ダイヤに対する制裁、イギリスの輸入禁止
ロシア産ダイヤについて、英国が輸入禁止するとのニュースがBBCから出ていました。
イギリス政府、ロシア産ダイヤや金属の輸入禁止へ ウクライナ侵攻めぐり追加制裁
ロシアには、世界の二大企業の一つ、アルロサがありますね。制裁の影響が及べば、企業への打撃になります。
まあでもこうした企業が稼いだお金が、ウクライナ戦争に使われている訳で制裁もやむなしですね。これでまた天然ダイヤの価格が高騰するのでしょうか。
ちなみにIDEXのダイヤモンドインデックスを見ると、ここのところは下落方向で推移していますね。
IDEX DIAMOND INDEX - TODAY`S CHANGE
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<5/22(月)>ディズニーとデサンティスの対立、フロリダ新社屋撤回
19日に気になる記事が。現フロリダ州知事で、共和党次期大統領候補者のデサンティス氏について。
フロリダ州の大企業ディズニーと、法廷闘争を繰り広げていたが、ディズニー側が、新社屋の建設計画を白紙撤回したとのこと。その額、なんと9億ドル。(1300億円)
ディズニー、フロリダ州の新拠点建設・人員異動を中止(ダイヤモンド)
また、同じく19日に、デサンティスに関して、朝日新聞が立候補に関するニュースを出ている。25日(木)にも出馬する可能性があるとのこと。CNNが最初に報じており、朝日も追随している。
デサンティス氏、来週半ばにも大統領選への立候補を表明か 米報道
デサンティス氏は、この前来日したばかり。
来日の経緯については下記。
"日本政府関係者によりますと、首都ワシントンにある日本大使館は、冨田駐米大使らがデサンティス知事側と接触して関係構築を進めながら日本を早期に訪問するよう水面下で働きかけてきました "NHK記事
ちなみに、デサンティスを連れてくるために、外務省は、デサンティスの元首席補佐官だったエイドリアン・ルーキスを囲ったという記事を目にしたが本当なのか。
まずデサンティスが来日したのは、4/24。そしてその1週間前の4/17に、エイドリアン・ルーキスのPR会社であるBallard Partnersが日本政府のために働くという記事が出ていた。
Ballard Partners Goes to Work for Japan
どうやら本当かもしれないですね。色々外務省も現地のネットワークづくりなど大変そうです。でも重要な仕事です。
記事に値段もでてますね。4-6月で月額25000ドル。高いと見るか安いと見るか、、
それではまた!
<5/21(日)>ボリビアを中心とした中南米諸国がリチウム版OPEC設立を検討か
また選択に興味深い記事が。EVにおける重要な材料であるリチウムの最も生産が多い中南米で、リチウム囲い込みの動きが出ているよう。
リチウム版OPEC」設立の動き ボリビア大統領が近隣国と連携
世界最大のリチウム埋蔵国であるボリビアが、近隣のアルゼンチン、チリなどとリチウム版のOPECを作ろうと動いているという。
気になったので、他の記事も当たってみた。
JOGMEG(言わずと知れた日本の鉱山スペシャリスト)の23/3/10付記事があった。
チリ・アルゼンチン・ボリビア・ブラジル:リチウムカルテルの組織の設立を検討
中南米としては、確かに価格や、精製量をコントロールできたらでかいよね。他の国としてはたまったものではないが。
ちなみに、確認されている中南米のリチウムはほとんどチリ、アルゼンチン、ボリビアにまたがっており、その一帯を「リチウム・トライアングル」と呼ぶらしい。はじめて知りました。
日経に記事が出ていたが、どちらかというと懐疑的な論調。
中南米、リチウムで皮算用(ラテンアメリカ・エディター マイケル・ストット)
ストット氏によると、チリと、アルゼンチンでは開発が進むが、そもそもボリビアは生産すらすらできてないし、商業利用も複雑で困難なため、生産を開始するまで6-8年かかると。
確かに、6-8年もしたら政権も変わるだろうし、ボリビアの情勢を鑑みても、投資家がいるかは疑問ですね。まあちょっと情勢を注視しましょう。
それではまた!
<5/20(土)>中国の債務の罠、世界中の港湾に出資する中国政府系海運会社COSCO
最近、中国の債務問題が、世界のマクロ経済のリスクとして顕在化してきている。
昨年スリランカのデフォルトがあり、スリランカに対する最大の貸し手としての中国が注目を集めることになった。結局中国は見返りに、ハンバントタ港の99年間の租借権を手にした。これに対して、「債務の罠」ではないかという懸念が持たれている。
中国は、大きな戦略として、「一帯一路」を掲げて、アフリカや、アジアの新興国に、インフラを作るからついでに金も借りなさいという形で、AIIBを通じた融資を行っている。
懸念されているのは、中国が各国の港に対して出資などをして、運営権などを手にしていたりすることだ。
中国、海外96の港に出資…COSCOは船舶にも党支部 軍事的利益との融合も
"グローバルな物流ネットワークで最重要となるのは海上輸送だが、海運世界大手・中国遠洋海運集団(COSCO)を筆頭に中国企業は世界96の港の株式を取得し、影響力を拡げている。拡張は経済面にとどまらず、軍事的利益の融合も懸念される。中国企業が商業投資を行った港湾の約3分の1は、中国海軍の艦船を受け入れている。"
(エポックタイムズジャパンより引用)
記事によると、直接政府が出資するのではなく、COSCOを筆頭とした政府系海運会社が出資する形をとっているよう。ワグナー方式ですね。また、96の港の株式を取得しており、投資先の1/3で中国海軍の寄港があるとのこと!すごい数ですね、、
またなんとドイツのハンブルグ港においても、25%ほど中国の出資が決まっているとのこと。承認した議会は大丈夫か。これもCOSCO出資ですね。
独政府、ハンブルグ港への中国企業の出資を容認
コスコの出資比率を24.9%に引き下げで妥協
港は、国における重要なチョークポイントで、食品、武器、人などを運ぶ際の窓口。そこを押さえられてしまうと、有事の際に輸送ができず、不利な状況に陥ってしまう。
競争相手ながら、こうした戦略を考えている人もなかなかアタマいいですな。
日本としてもこうした現状を理解して、何か対策を考えるべきでしょう。
それではまた!
<5/19(金)>金価格の高騰、南アのゴールドマフィア
金価格が高騰している。
NY金は直近2000ドルを超え、引き続き高水準で推移していた。今週水曜に2000ドルを割ったもののいまだかなり高い水準。
大きい流れとしては、金には金利がなく(当たり前だが)、ドル建決済が基本なので、金と金利、金と米ドル(ドルインデックス)は逆相関にあると言われます。下の記事は古いですが参考までに引用します。
金価格とドルの関係 逆相関関係は続くのか?(フィナンシャルスタンダードより)
金利が上がる局面であれば、みんな金よりも金利のつく債券を買いますよね。また金利が下がる局面=金融緩和するのは不景気のときですから、安全資産である金が選好されやすくもあるでしょう。
ただ、昨年は利上げしてたのにもかかわらず、あまり金は下がらなかった気もしますね。
金については、Market Strategy Institute の亀井 幸一郎氏が1番詳しいと個人的には思います。ブログは下記です。
ちなみに、この前読んだ、選択5月号に南アフリカのゴールドマフィア、モー・ダラーズについての記事が出ていました。
深い、深すぎるぞ選択!
こういうディープな記事大好きです。
ちなみに調べていくと、アルジャジーラの南アフリカ金塊マフィアについての記事を発見。今週はこれを読もうかなっと。
How a ‘Gold Mafia’ is looting Southern Africa, washing dirty cash
それではまた!