でぃばらの丸の内インベスター通信

国際政治、国内選挙など、投資家界隈でアンテナに引っかかった情報。

<6/29(木)>消えたウクライナ産穀物の行方、衛星画像による追跡

前回の続き。

ミロトヴォレツが、SeaKrimeプロジェクトで、ロシアに盗まれたウクライナさんの穀物を追跡しているという話しがあったが、べリングキャットも同様の取り組みをしている。こちらの記事では、衛星画像から、クリミアの主要港セヴァストポリに停泊している船舶の動向などを確認している。

Grain Trail: Tracking Russia's Ghost Ships with Satellite Imagery(Bellingcat)

記事によると、船についている船舶自動識別装置(AIS)のデータ上はほとんど港での動きは見られないが、プラネットやSAR画像などの衛星データ上では船舶の日常的な運行が見られたとのこと。

ちなみにSAR画像については下記の記事が詳しかった。

注目され始めたSAR画像×船舶×機械学習を概観する(宙畑)

AISについては、テロを防ぐために大型船なんかでは設置が義務付けられてるようだが、当たり前だが犯罪者はそれをオフにして活動しているようだ。

それではまた!

<6/28(水)>物議を醸すミロトヴォレツと記者のリスト

さて、最近会社の英会話レッスンの更新登録を忘れて、半年待たないといけなくなり、ブルーなでぃばらです、、あー、これだからメール確認はきちんとしとけと!!でも、更新について本文の最後にあんま小さい字で書かれてもわからんじゃん(^◇^;)グチです

ともかく、最近気になった記事です。

みなさんはミロトヴォレツという組織をご存知でしょうか?ウクライナ語で「調停者」を意味してまして、2014年に立ち上げられましたが、親露派と思われるジャーナリストや活動家の情報をサイト上のリストに載せており、それで殺される人が出てきたりと物議をかもしてきました。

ミロトヴォレツ(wiki)

2016年にはG7の大使が、ジャーナリストの個人情報開示を非公開にするよう共同声明をだしてます。

報道の自由に関するG7大使声明(在ウクライナ駐日大使館)

このミロトヴォレツが、ロシアのウクライナ侵攻後にウクライナから盗まれた穀物の追跡を行うSeaKrimeプロジェクトを始めており、注目が集まっています。

次はこのプロジェクトに取り上げようかなと思います。

それではまた!

 

 

<6/18(日)>Midjourney、画像生成AIについて

最近生成AIブームがきているが、特にクオリティが上がっている画像生成AIについて、種類やどんな会社があるのかとりあげてみたい。

まず1番のメジャーどころは下記になるかと。

①Stable Diffusion

②Midjourney

③DALL·E 2

日本だと、

LINE AIイラストくん(招待制)を提供している株式会社picon、aiピカソを提供するAI Picasso株式会社あたりが有望なのだろうか。

この分野は、5月にもダウ株価が、AI生成のフェイク画像で80ドル下がるなど、今後のセキュリティ分野の拡大も期待されるためこれから要注目分野だと考えている。

AI生成のフェイク画像でダウ平均株価が一時80ドル近く下落

それではまた!

 

<6/15(木)>麻布台ヒルズの遅延と三井住友建設の赤字

最近面白い記事があったので共有。もともと今年23年3月に完成予定だった麻布台ヒルズが、大幅に遅延しているが、その原因は、第3棟を建設している三井住友建設の工事遅れらしい。

三井住友建設が連続最終赤字、「麻布台ヒルズ」が大幅遅延の“深刻な事情”(ダイヤモンド)

 ちなみに、その工事がなぜ遅れているかについては下記の記事に詳しい分析があり、なかなか深い内容だと思った。

三井住友建設:23年3月期決算・連続最終赤字!(kyotoseikei)

色々工法とかあるんだね。

この工事のせいで三井住友建設は2期連続赤字に陥り、財務的に大変なことになっている。

早く完成した麻布台ヒルズに行ってみたいですな。

それではまた!

 

<6/14(水)>日経33年ぶり33000円台回復、 衆院・6月解散はあるのか

今株式市場の1番ホットな話題は衆院解散はいつか?である。なぜなら、衆院の解散〜投票日にかけて株高になるというアノマリーがあるため、解散は日本株買いのきっかけになるからである。

アングル:解散・総選挙は買い材料、過去は高確率で日本株上昇(ロイター)

今日、日本株は続伸し、33000円台の大台に乗った。バブル以来33年ぶりだ。

日経平均、終値3万3000円台 トヨタ株急騰で変わる潮目(日経)

この空前の日本株高局面での解散は、さらなる株高への追い風になる。昔ながらの日本株好きなお客さんと証券営業マンは、解散をこころまちにしているのである。

それでは解散はいつなのか?

先週金曜、松野官房長官が、天皇が17-23で海外出張にいくと発表した。【速報】天皇皇后両陛下 17日からインドネシア訪問 国際親善目的の外国訪問は即位後初

解散時には、天皇の署名と押印がいるとのことで、その間はないだろう。

もし6月の会期末21日までに解散するのであれば今週13-16ぐらいしかない。

ただ、1番可能性が高そうだった昨日18:30からの記者会見では、キッシーは「情勢を見極める」と解散を明言しなかった。

岸田首相、衆議院解散「情勢見極める」 記者会見で説明

このことから、6月解散の可能性はかなり低くなったとみていいのではないか。

6/18(日)15:30〜の早稲田大・大隈講堂での凱旋講演も可能性ありとみられていたが、これも17以降でなさそう。

もしかしたら6月はなしで、7月に内閣改造→10月頃解散がメインシナリオなのかもしれない。

国会会期末に天皇はインドネシア訪問へ!「6月解散はなくなった」はホント?岸田首相が解散風を煽ったのはなぜ?内閣不信任案をめぐる攻防続く(鮫島タイムズ)

今後もさらに注意する必要がありそう。

それではまた!

 

 

<6/13(火)>G7の役割の変化、対ロ分野別制裁から制裁履行監視へ

ちょっと遅くなったが、G7広島サミットの総括&振り返り。まず大きい流れとしては、今までのような制裁強化から、制裁の履行監視へ。ロシアが、様々な方法を駆使して、制裁を逃れているのは前に書いた通り。日本でもG7後に制裁逃れに対する監視を強化している。

ロシアの制裁逃れ防止へ資産凍結拡大 第三国に関与(日経)

思ったより、制裁が効いていないことに危機感を持っている欧米は本格的な迂回ルート潰しに本腰を入れ始めている。

G7、対ロシア制裁履行強化を協議へ 中国の経済的威圧対策にも言及(毎日)

それに対して、前の記事でも取り上げたように、INSTCなどのルートを拡大することで、ロシアも欧米を通らない新ルートの開拓に必死だ。

<5/13(土)>南北輸送回廊(INSTC)とロシアの構築するサプライチェーン

このウクライナ戦争を得て、世界のサプライチェーンは大きく変化しており、それが元通りになることはないのだろう。日本も相手国と対話する上で、そうした前提条件を理解することは必須だ。

それではまた!

<6/12(月)>衛星データの活用動向、OSINTへの活用など

日経に気になる記事が。2月だけど。

人工衛星、重み増す民間データ 情報分析力で活用拡大(日経)

ウクライナ戦争などで衛星を活用した情報戦が加速。衛星データプラットフォームなどの需要が拡大しているらしい。

中でも有名なのは、orbital insightだろう。「衛星データ」活用で新しいビジネスが生まれる! 衛星画像のAI分析で、こんなことまで分かる!

衛星画像の石油タンクの影の大きさから備蓄量を割り出して、機関投資家や安全保障系の会社に提供してるという。日本では最初に伊藤忠と契約を結んだというので、さすがの情報力といったところだろうか。

また、マクサーテクノロジーズカペラ・スペースなども注目されている。マクサーは今月6日のダムの決壊についても衛星画像を提供し話題になった。

ウクライナ南部のダム、大部分が破壊 広範囲で洪水=米衛星情報会社(ロイター)

またカペラも同様に衛星データの提供をやっている。

小型SARベンチャーCapella Spaceが子会社を設立。米国政府向けのサービス提供強化へ【宇宙ビジネスニュース(AMP)

ただ、上空からの映像を許可を得ずに勝手に提供するのは、ある意味グレーな気もする。いずれにせよこうした情報が今後の戦争で重要になるのは必至で今後もこうしたビジネスの発展は続きそうだ。

それではまた!